ブランドとブランドロゴにまつわる誤解

2003/11/7

これまで、成功しているブランドの事例をとりあげ、思いついたことをつらつらと書いてきました。

でも、読者の皆さんが本当に知りたいのは、他社の成功事例ではなく、自社が成功するための具体的は方法なのではないでしょうか?

そこで、これまでとは方向性を変え、ブランド構築の手法について、これから何回かに分けてご説明していきたいと思います。

その手法をご紹介するまえに、まず初めに確認しておきたいことがあります。

「そもそも、ブランドとは何なのか?」ということです。

これを説明しはじめると、ややこしい話になるのですが、実のところ、ここがたいへん重要なポイントなのです。

というのも、多くの企業が、この「ブランドとは何か」というスタートの時点で間違った認識をもち、ブランドをつくりきれないでいるように、私には思えるからです。
ブランドとは何かを正しく把握せず、ブランドを構築しようとしているわけですから、ブランドが構築できないのも当たり前、というわけです。

逆に言えば、「ブランドとは何か」をしっかり把握すれば、それだけブランド構築の可能性が高まるわけです。

ここに、「ブランドとは何か」についての典型的な答えを2つあげてみましょう。

・ブランドとは、企業や商品につけられた 「名前」または「ブランドロゴ」のことである。

・ブランドとは、品質の高い「商品」や「サービス」の提供によって最終的にもたらされる「信用力」のことである。

上の答えは、2つとも間違っています。

でも、日本の多くの企業が、だいたいこのような認識をもっています。

たとえば、「ブランド」=「名前」「ブランドロゴ」と認識している企業は、かっこいいビジュアルに、ポツンと企業の「ブランドロゴ」だけが入った広告を打ち、それがクールで若者の気持ちをとらえ、ひいてはブランド構築につながるものだと思い込んでいます。
(たんにナイキCMのモノマネ!)

また、スターバックスが流行して以来、ありとあらゆるコーヒーショップの看板がスターバックスと同じ円形に変わったのも、この類に入ります。

一方、「ブランド」=「商品やサービスの提供によってもたらされるもの、あくまで結果論にすぎない」と思い込んでいる企業は、そう考えているにも関わらず、経営トップ自ら、「うちの社員は東大の理系出身が多くて、スーパーコンピューターを開発できるだけの技術力を持っている。
なのに小型のカセットプレーヤーやビデオカメラしかつくれないソニーの方が、なぜウチよりブランド評価が高いんだ。納得イカン!」と嘆いていたりします。
ブランドとは、「商品力」や「サービス力」のこととはちょっと違うようだと、うすうす気づいていながら、「ブランド」を正しく把握しようとはしない典型的なタイプと言えるでしょう。

では、「ブランドとはいったい何なのか?」
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ブランディング・コーチ 矢沢大輔
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