日産の目に見えない(?)デザイン戦略2

2003/1/10

明けましておめでとうございます。
皆様は、年末年始、どのように過ごされましたでしょうか?
私はですね、東京から実家のある大阪の方へと帰省し、
深津絵里も通う心斎橋の「川福」といううどん屋さんに「玉だいこ」(かき揚と目玉焼きが合体した具)を
食べに行ったり(店員さん情報では、深津さんは「蛸だいこ」と「揚げもちだいこ」のファンだとか)、
奈良の東大寺に大仏を見に行ったりして年末を過ごし、
新年は「ベッカム」と「たこせんべい」で有名な淡路島で迎えました。

年末の奈良は、京都に観光客を奪われているせいか人出が少なく、
鹿たちは鹿せんべいをもらえず、かなり飢えておりました。
せんべいを一枚鹿にあげようものなら、まるでストーカーのようにどこまでもつきまとわれてしまう始末。
なかにはかなり凶暴なやつがいて、オバさんのポケットから観光用のパンフレットを強引に奪いとり、
キャーキャーと悲鳴をあげる人間を尻目に、何食わぬ顔でむしゃむしゃと紙を食っている鹿もおりました。
鹿が紙を食べるなんて初めて知りました。
もしかすると、山羊の先祖はお腹をすかした鹿だったのかもしれません。

前置きはこのへんにして、そろそろ本題に入りましょう。
まずは、前回のお答えから。
「FAIRLADY Z」「MARCH」「SKYLINE」「PRIMERA」・・・の
車種名の英文字に含まれている共通点とは何か?という問題でしたね。
答えは、書体です。
つまり文字の形が同じデザインなんです。
手書き文字でいうなら、筆跡が一致していることになります。
「料理は違ってもシェフはひとりだと感じていただきたい」という
日産のデザイン本部長・中村史郎さんの発言の真意が、これでお分かりいただけたかと思います。

ここで「な〜んだ、たかが書体かぁ」と、あなどってはいけません。
一見どうでもいいようなことに思えるかもしれませんが、
視覚に訴える情報ほど人間の潜在意識に多大な影響を及ぼすものはないのですから。
「人は第一印象が大切」とか「百聞は一見に如かず」とよく言うじゃないですか。
ブランドの印象も、目に見えるデザイン面の管理がどれだけ行き届いているかによって、
大きく左右されるのです。

では、実際に商品名の書体を統一するのと、しないのとでは、
顧客サイドから見て、どのような違いとなって脳に記憶されブランドイメージに影響を及ぼすことになるのか。
そのあたりのからくりについて、また次回、お話を進めていきたいと思います。
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ブランディング・コーチ 矢沢大輔
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